ぽんぽこ

序の舞のぽんぽこのレビュー・感想・評価

序の舞(1984年製作の映画)
3.0
実家に近い場所に松伯美術館というのがある事は知っていましたが、一度も行った事がなく素通りしてました。

上村松園の「序の舞」の絵は有名でよく見かけていましたが、上村松園がこんなに波瀾万丈なのは知りませんでした。

母親の勢以(岡田茉莉子)が9歳の時に家が貧し過ぎて京都の葉茶屋に養女に出され、結婚してからも、わずか5年で未亡人になり、長女志摩(水沢アキ)と次女津也(名取裕子)を女手ひとつで育て、貧しい中、絵の上手だった津也を教師の西内太鳳(風間杜夫)の勧めで絵画塾に通わせるのです。
画家の高木松溪(佐藤慶)の弟子になりますが、パワハラ、セクハラのオンパレードでした。
展覧会の審査員も務める松溪に逆らうという事は、絵描きの夢は諦めなければならないという事なのでした。


西内太鳳も、津也を子供の頃から目を掛けていたのだけど、西洋に絵の勉強に行っている間に大人になった津也は、、、

津也も、一回痛い目に遭ったら学習せぇよ。
西内に拒絶されたり、母親から叱られてもしゃあないわ。
結局、自分のしたい様に産んで絵も続けられたのは、なんだかんだ言っても最後は母親が健康で味方してくれて、自分と孫の面倒を見てくれていたからだものね。
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