メタ壱

ロボコンのメタ壱のレビュー・感想・評価

ロボコン(2003年製作の映画)
4.2
徳島高専・機械科に通う落ちこぼれ女子高生・里美は補習を受ける代わりにロボット部でロボコンを目指すよう先生に言われる。
しかしそこの部員はまとまりがなく、練習試合の段階で大敗北。
しかし美里はその元来の前向きな性格と負けん気の強さで徐々にロボコンに本気になっていく…というお話し。

ロボコンってめちゃめちゃ面白い!

たまーにテレビでロボコンの試合を見かけて観る事があります。

スポーツなどに比べてやっぱり地味な戦いだったりするんですが、その奥深さを知ると俄然面白くなります!

僕なんかはなんで機械がリモコンで指示通りに動くのかすら不思議に思っちゃうレベルなのですが、機械を動かすのってこんなにも大変で凄い事なんだと驚き。

そして、試合の設定に対してどういうロボットを設計し、それを実現する緻密な機体を自力で組み立て、試合では対戦相手に勝つための作戦を立てて…。

でも、万全だと思っていたら予期しない不具合は出るし、対戦相手の巧みな作戦にしてやられるし。

身の回りに当たり前の様にある機械類がいかに多くの人の努力、研究、時間の積み重ねによって作られているのかと実感し、尊敬の念を禁じ得ません。

そして、部活ものとしての青春感も素敵で、それぞれ長所もあるけれど短所が邪魔してまとまらない部員たちが、自分たちの短所も長所も自覚し影響し合い成長していく姿はとても気持ちが良いです。

そうして最大限に発揮される長所と、それらがお互いを補完し合いまとまっていく部員たちの青春が羨ましくなります。

また、生徒たちの事をしっかり見て、でも必要な時にだけすっと手を差し伸べ生徒たちの自主性を最大限尊重している先生もまた素敵。

敵同士でありながら、同じものを見て同じ目標に邁進するライバル同士がお互いをリスペクトする姿も清々しくて胸がアツくなります。

あまり知らなかったロボコンの世界ですが、ロボコンには人の成長にとって大切なものが全て詰まっているような気がしました!
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