今では観ることのできないような世界が広がっている作品。10代の少年たちが大人の階段を上がる過程が、時には切なく、時には滑稽に描かれ、見入ってしまった。「その方法」を研究?するために医学書を書き写そうとする姿を、決して笑ってはいけない。
あの日の思い出については、純粋すぎるハーミーと、ちゃらっぽいオシーが好対照で、それぞれの描写が興味深い。それにしてもドロシーは何と罪作りなキャラなんだろう。ハーミーの好意を利用したと思うと、憤慨してしまいそうだが、今では観ることがなさそうな展開なのでよしとする。
ききおぼえのあるメロディとキラキラした波が、ささくれだった心を洗ってくれるようだった。