このレビューはネタバレを含みます
ただただ、主人公・アリ
(クリスティーナ・アレギラ)
にしか表現できない、スター性や芸術性を
とことん魅せられた映画だった。
ステージの場数を踏む度に自信がついていく
アリの表情や、身体全体の表現が
プロへと変わっていく演技も
とても素晴らしかった。
特に印象に残ったのは、
ライバルのニッキにマイクの電源を抜かれ、
アカペラで歌ったあの歌声のシーン。
もう、涙が出るほど感動した。
それを聞いたニッキの圧倒されてるような、
受け入れているような、悔しいような
あの絶妙な表情も素晴らしかった。
あとは、
観客がいない舞台で
テスが孤独に嘆き歌うシーン。
彼女の存在自体が、悲しみそのものだった。
その人だからこそできる、
いや
その人にしかできない表現力と、歌声は
これほどまでに観る側の心を揺さぶるのかと
ひどく感動した。