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さすらいのカウボーイのodyssのレビュー・感想・評価

さすらいのカウボーイ(1971年製作の映画)
2.0
【面白くない】

BS録画にて。

ピーター・フォンダが監督・主演して作った西部劇。1971年公開。
でも、悪い意味で、西部劇的じゃないんですよね。
決闘シーンとかの見せ場がほとんどないし。

男同士の友情に対して、亭主が失踪している間の妻の性生活なんかが結構リアリズムっぽいけれど、そして西部劇が人生譚や女のリアリズムであって悪いということもないけれど、それはあくまで西部劇としての面白さがあった上での+αなのであって、面白くなくて女房リアリズムを持ち出されてもね。

だいたい、二十歳の男が三十歳の女と結婚すりゃ、そりゃ一年数ヵ月で失踪したくなるのも分かる。むろん女の責任じゃないけど、家庭の味が欲しくなったら、別の女を探すのが早道じゃないの?と言いたくなっちゃう。

その辺、変に「倫理的」なんですよね、この映画って。或いは優等生的、かな。

映像にちょっと凝ったところがあるけど、作品の内容と緊密に一体化しているわけでもない。

フォンダの娘役の女の子が可愛い。それが救いか。
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