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さすらいのカウボーイのやのレビュー・感想・評価

さすらいのカウボーイ(1971年製作の映画)
4.0
ピーター・フォンダの理想郷的な映画。くどい演出がいくつもあったが、美しくもあった。風景画のような美意識。

妻の台詞が染みるシーンがあって、男と女の関係性があの瞬間、はっきりと描かれるのが良かった。家族の物語の要素を見せながらも、ホモ・ソーシャルな世界へと還っていくのも、ピーター・フォンダの理想なのだろう。

そして、ウォーレン・オーツの安定感と貫禄。ピーター・フォンダは、どうしてもオーツを器用したかったらしい。いかにも低予算な映画だが、フォンダの魅力満載だったので満足。

2015年鑑賞
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