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パリ、ジュテームのsssのネタバレレビュー・内容・結末

パリ、ジュテーム(2006年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

一つひとつの物語の感想を誰かと話したくなる映画だった。
真っ赤なトレンチコート、死んでしまった息子への愛、パントマイムで始まる恋、2つのコーヒーカップをのせたソーサーのカタカタ震える音、盲目の彼と女優の彼女のあいだに流れていく四季、美しい墓地、吸血鬼の恋…挙げきれないけど、どの物語にも、惹かれる言葉や情景がありました。

離婚間際の老夫婦の会話のテンポが心地良くて、年齢を重ねた人だからこそ紡げる物語があるのだなぁとあらためて。
そして、異国に独りでいるからこそ見える景色、その街を愛するということ。

最後に交わされるそれぞれの物語の登場人物たちの視線、音楽も素晴らしかったなぁ。

あと個人的には、コーエン兄弟の作品があるとは知らずに見始めたので、スティーブ・ブシェミが画面に現れたときになぜかすごく嬉しくなる自分がいました(笑)

あとあと、マギー・ギレンホールって最近観た『ダークナイト』にも出ていたけど、この中のお話のときの髪型がすごく似合っていて、表情がとっても素敵だった。
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