とか26

鋼の錬金術師 嘆きの丘(ミロス)の聖なる星のとか26のネタバレレビュー・内容・結末

2.0

このレビューはネタバレを含みます

🟨【良かったところ】
テーブルシティに到着してすぐの、
錬金術を使いながら
メルビンとジュリアを追いかける
縦横無尽な移動アクション。

人を刺した状態でボタンを押したら、
血がブシューー…って噴き出す
あの武器の造形、悪趣味…。


🟥【気になったところ】
冒頭、容疑者に逃げられたあと
軍に囲まれてるエドが、
「おれが鋼の錬金術師だ!」つって
タイトルコールがドーーーン!の流れ、
状況がダサすぎて動揺した。

序盤の機関車上での乱戦バトル、
三つ巴どころか
なに巴なのかも全く分からない、
非常にややこしいキャラ配置。
各キャラの説明が無いから
誰と誰が敵対してるのか分かりにくい。

「賢者の石の材料は人」って聞いたあと
ジュリアさんけっこう食い気味に
「使えないじゃない…!」って言ってたのに、
後ろでいきなり喋り始めた
ナゾのおっさんの意見に流されて
「私たちは 使わないと勝てないの!!」って
瞬時に意見ひっくり返ったの、不安だった。

ジュリアとメルビン兄貴の戦い、
肩から腕を丸出しにしてる男女が
錬成陣が刻まれた肌を重ね合わせるとかいう
字面も絵面もキモいシーンで引いた。

エドとジュリアは勿論のこと、
キャラクター全般
顔の作画がよろしくない…。

ストーリーが進めば進むほど、
どんどん蚊帳の外に出ていくエルリック兄弟。
2人にボスとの個人的な因縁が無さすぎて、
敵もエドも、
お互いにただただ邪魔な相手と
戦ってるだけって印象だった。
狼のキメラも、ソユーズ少佐も、
兄貴の姿になってたあの兵士も
みんなラスボスになる可能性だけ提示して
結局大した役割もなく終わったのは勿体ない。
最初からラスボスを1人に絞っておけば、
エルリック兄弟との因縁も
ゆっくり積み上げれただろうのに。

聖地とか争いの話を
もっと深掘りして欲しかったから、
ほとんどなんの活躍もしてない
ウィンリィとか大佐みたいな既存キャラは
存在丸ごと消したほうが良かったと思う。

仮面付けてるラスボスの、
「実は本当の兄貴はオレでした」展開の
インパクトの無さと
その事実のどうでもよさも酷いんだけど、
兄貴が入れ替わったあとも
結局ジュリアと兄貴は敵対関係のままだから
入れ替わった意味がぜんぜん無かったのは
致命的な大失敗だった。
全体的に敵の扱いが雑過ぎる。

ジャンプアニメの映画化なら
こんなまとめ方でもいいんだろうけど、
聖地とか独立を扱ってるだけに
王道少年マンガの勢いで終わっちゃうのは残念。
敵を倒して独立して終わりー!って結末は
この題材にしてはチープな気がする。
テーブルシティの成り立ちの歴史とかが
かなり面白かっただけに。

ありがとうございました。
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