無知A

カイジ 人生逆転ゲームの無知Aのレビュー・感想・評価

カイジ 人生逆転ゲーム(2009年製作の映画)
3.3
本来、130分では語り尽くせない三つのゲームを分かりやすくまとめてあるので、その点だけでも素晴らしいと感じた。しかし、尺の都合上、仕方の無い事だが、それぞれのゲームが簡略化しているので、原作のファンからすれば物足りないと感じた。中でも、Eカードは、その後の焼き土下座を含めて、カットされている部分が多いので、別物となっている。だが、分かりやすさ、見やすさという点で素晴らしいと感じた。

さて、実写映画である今作において、見るべきポイント、強みとは何だろうか。これについては、藤原竜也と香川照之、天海祐希や光石研の演技そのものが挙げられる。一部、辻褄が合わない箇所はあるものの、名演が不自然を自然へと、変容させていたのは非常に印象深い。中でも、Eカードにおける藤原竜也vs香川照之という構図は、これだけでも一見の価値があると言える。ギャンブルで重要になってくるブラフが、この二人の演技力によって最大まで高められている点、これが今作最大の魅力だった。

総じて、今作派見やすい作品なので、「カイジをあまり知らないが気になる」という方には是非おすすめしたい。また、藤原竜也や香川照之が好きな方にもオススメしたい。
無知A

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