ハリ

カイジ 人生逆転ゲームのハリのネタバレレビュー・内容・結末

カイジ 人生逆転ゲーム(2009年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

友人の保証人を引き受けていたせいで突然借金まみれになってしまったカイジ。世間からクズと罵られる人生を脱却するために命をかけたギャンブルに挑戦する。

漫画原作の実写化で、漫画とアニメ両方ともそれなりに知ってる作品。
今作は限定ジャンケン、鉄骨渡り、Eカードの3種目を軸に展開されている。

まずは限定ジャンケン
制限時間の改変、ジャンケンの心理戦要素、カードの枚数表示を取り巻く作戦など根幹の部分が大幅に変更されているせいで本当にただジャンケンしているだけに成り下がっていた。船井を陥れた作戦が微妙に原作と違うがこれが後々に繋がる伏線として機能していたのが良い。

中休みの地下労働
原作でいうところのチンチロ→沼に入るストーリーで一番好きだが今作ではカイジの「キンッキンに冷えてやがる!」のセリフを言わせる為だけに用意されたシーンのよう。

鉄骨渡り
地下からの一発逆転として用意されたものだがここは概ね同じ。導入部分は違うが無理矢理でも無い。ただ、鉄骨渡りは個人的にギャンブル要素や心理戦要素が皆無で好きでは無いので退屈だった。

Eカード
導入も原作とほぼ同じで今作のメインイベント。少し簡略化されているが良かった。利根川の焼き土下座が無いのが残念だが…
限定ジャンケンでカイジが使用した血液とカードのすり替えを使ったトリックがここで生かされているのが良き。

全体通して詰め込み過ぎのせいで1パート毎の深さが無いのが気になる。原作を知らなければもっと楽しく観賞出来たと思う。
2023.12.16
個人的評価:良作
ハリ

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