らんらん

仇討崇禅寺馬場のらんらんのレビュー・感想・評価

仇討崇禅寺馬場(1957年製作の映画)
3.5
東映、モノクロ映画、時代劇
出演者、大友柳太朗、千原しのぶ、堀雄二、進藤英太郎、三島雅夫、杉狂児、徳大寺伸、風見章子など

【内容】
正徳5年(1715年頃)のお話

藩主(徳大寺伸)?が観戦するなかでの御前試合が行われるが
師範の大友柳太朗は不覚をとり負けてしまい、叱責・降格処分を受ける(玄人から見れば負けてはいなかった模様)

その遺恨からか大友柳太朗は対戦相手と口論の末殺害、大阪へと逃亡することになる
一方、大友柳太朗に弟を殺された兄2人は仇討ちのために大阪へ向かう

その後、大友柳太朗と兄2人は大阪で再会、果たしあうことになるのだが
その果たし合いの途中で大友柳太朗の助っ人(大友柳太朗に惚れてる千原しのぶの命令)が押し寄せ兄2人を惨殺してしまう

大友柳太朗からすれば武士らしく尋常の勝負のはずだったので不本意な結果になってしまい深く悩むようになり次第に正気を失っていくことに、、、

【感想】
調べてみたら実際にあった出来事を脚色した映画で戦前から何度もリメイクされている作品らしい

wikiによると
負けた逆恨みで相手を殺害、さらには追ってきた兄2人も騙すような形で殺害、って感じで大友柳太朗演じる主人公はダーティーな形で伝えられていて、殺された兄弟があわれってお話みたい

そんなお話を合意な解釈?で主人公を正当化、女の哀れさと共に悲劇的に描く、って感じに脚色した映画
ドラマとしてはこっちのほうが面白いんだろうけど実際のところはやはり伝えられている感じなんだろうなーとは思う

・出演者メモ
堀雄二、敵討ちに向かう長兄役
進藤英太郎、千原しのぶの父親で親は役、大友柳太朗を居候させている、出番は少ない
三島雅夫、大友柳太朗の義父役、序盤と後半にちらっと出演
杉狂児、進藤英太郎のお店の従業員、千原しのぶの側近でにぎやかし役
徳大寺伸、お殿様役、結構無能な役、出番は少ない
風見章子、大友柳太朗の悪妻役、出番はワンシーンのみ

・まとめ
前からずっと見たかった作品の一つを見れたという点では満足感はあったけど、思ったよりも面白くなかった

仇討ちされるほうが主人公という点では珍しいと思うけど、その分すっきりしないストーリーになってる
後半はホラーみたいになって主人公とヒロインが心中みたいな形でのバッドエンド

どちらの苦悩もわからないでもないけど、ちょっとやっつけ感がしちゃう
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