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007/ワールド・イズ・ノット・イナフのmimagordonのレビュー・感想・評価

4.8
ソフィー・マルソー様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!

「いつも男には強いの」
今回の007はかなりよかった。というのも、ブロスナン・ボンドのもつ魅力と90年代的大味なアクションと共に、スパイ映画らしい腹の探り合いが本格的に帰ってきたからだ。アバンタイトルから相当気合いの入ったアクションを展開してくれるし、いきなりMI6が追い込まれる展開にハラハラさせられる。ブロスナン・ボンドはやはりこれまでのボンドに比べればクールでポーカーフェイスだが、今回はかなり追い込まれる。そしてボンドやMの人物像もさらに掘り下げられ、ここまでのブロスナン・ボンド三作では一番人間くさいジェームズ・ボンドが見られる。そしてソフィー・マルソー演じるエレクトラの敵か味方かわからないミステリアスなボンド・ガールはこれまでにないキャラクター像で強烈なインパクト。彼女の存在感が強すぎて悪役のロバート・カーライルやボンド側のボンド・ガール、クリスマスを演じるデニーズ・リチャーズの影が薄く見えてしまうけど、クライマックスではクリスマスとボンドが協力して沈み行く潜水艦内で迫力満点のスペクタクルを魅せてくれる。テンポのよいアクションと共により練られたプロットで終始緊張感の途切れない作品。ブロスナン・ボンド最高傑作だと思ってます。
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