さようなら、Q!
007を全部観ちゃおうのコーナー!
第19作目は「ワールド・イズ・ノット・イナフ」!
奪われた石油王の500万ドルを取り返すことに成功したボンド。
取り返した大金を確認するため、MI6を依頼主キング卿が訪れるが
そこには罠が仕掛けられていた。
遂に007も20世紀ラストの作品となりました。
時代が移り変わり、コネリーボンドのころには
考えられないようなハイテクMI6に変貌を遂げております。
さて、今作はピアースボンドの中でも異色。
かなりシリアス路線でサスペンス要素の強い作品。
ボンドの推理が冴える作品であります。
しかしそのため、ジョークは控えめに。
今回の敵は国際的なテロリスト。
こういうのも時代を感じさせる。
ロバート・カーライルが
痛覚・触覚を無くした無表情な男を演じます。
しかしそのカーライルを食ってしまうのが
今回のボンドガール、ソフィー・マルソーなのであります!
ソフィー・マルソー演じるエレクトラは
とある過去を持つ人物。
ボンドは彼女を保護する一方で
その過去から、ある事実を探り出します。
エレクトラは非常に繊細かと思いきや
「スリルを味わいたい」とか言うパーリーピーポー(?)。
彼女にはさすがのボンドもたじたじ。
まあ私は、デニス・リチャーズのが好きです。
特に胸が←
今までと少し違うのはそれだけではない。
まずMが今までで一番活躍しているのだ。
活躍と言っても、登場シーンが多いだけだけど。
「スカイフォール」のようにはいきません。
さらに今回印象的だったのはボンドが感情的になること。
「消されたライセンス」でも怒りを露わにする
ダルトンボンドを見たことがありますが
今回もかなり感情を露わにしているような気がします。
アクションシーンは今までより若干少なめ。
シリアス路線が入っているためでしょうか。
しかし冒頭からMI6に危機が迫ったり
(そういえばMI6本部の建物が見えるのって初めて?)
おなじみ陸海空でのアクションは制覇しております。
潜水はイーサン・ハントよりも上…?
そして今作は何よりも、Qです。
18作に渡り007を支えてきたQ。
これでついに、古き007シリーズの出演者が
全員、去ることとなってしまいました。
ボンドとの笑える絡み、
ボンドへの毒舌、そして愛。
かわいらしいおじいちゃんスパイを
長きにわたり演じてくれたデズモンド・リュウェリン。
ありがとう!さようなら!(彼に免じて+0.1点)
ちなみにQの後継者は
しっかりとQの教えを守っているようです。