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突然炎のごとくのnuのレビュー・感想・評価

突然炎のごとく(1961年製作の映画)
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ジュールとジムは稀な友情を持つ。カトリーヌの登場でホモソーシャルになり得るところだが、特異な関係が続くのはジュールがカトリーヌをほぼ崇拝するかのように溺愛しているからだ。しかし、悲しいことに肝心のカトリーヌがジュールの言う通り、この世界では幸福になれない存在なのである。彼女は恋愛関係の倫理に常に抗う。時には自由だが、多くの場合、そこに閉じ込められている。人生をつむじ風に例えた歌の反復がこの悲劇を物語っているようだ。凄まじい映画だ。
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