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太平洋機動作戦のmhのレビュー・感想・評価

太平洋機動作戦(1951年製作の映画)
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苦手なのにたまに見たくなるジョンウェイン。彼が主演の潜水艦もの。
この映画の舞台であるWW2は終わってるけど朝鮮戦争真っ最中のころに作られているので、そっちでプロパガンダが入ってると思われるエンタメ映画。
話しかけると別のことでさえぎられたり、恋敵の前で接吻したり、人物の出し入れや感情の行き違いが繊細なのが珍しい。
いったんは離婚したけど再び燃え上がる愛情→潜水艦のことでヒロインそっちのけ→そういうとこやぞ→(いろいろあったと思われる)友だちから諭されるとか、ロマンチックコメディめいてる。
アメリカ海軍全面協力でリアルな潜水艦内部も見どころだった。
特攻して撃沈するのはあり得ないけど、映画的には素晴らしい。
シスターと孤児たちの救助のくだりは、USSクレヴァルが行った実話がもととのこと。
魚雷の不具合を突き止めるくだりがイージーでよかった。
なにもせずに「やれ」「(撃針をアルミ製のものに)変えてみろ」これ言っただけのジョンウェインが褒められるとかなんか納得いかない。
これも実話ベースで磁気起爆装置に問題があることや、直角に当たると起爆しないことや、陸上で行った実験も史実通り。実際の原因究明には20か月かかってるとのこと。
クルーが飲み屋で暴れて損害賠償が233ドル50セント→うちのクルーはそんなことしない変だ→飲み屋で非合法な酒を提供していたこと発覚。ほらな→その罰金がちょうど233ドル50セントだった。
で、丸く収まったと思ってるの頭おかしい。
こちらから渡した映画は「GEORGE WASHINGTON SLEPT HERE(1942年 フィルマ未登録)で、渡された映画は「Destination Tokyo(1943年)」とのこと。「Destination Tokyo」のほう、評価が高い潜水艦ものとのことで見てみたい。「戦争映画パーフェクトコレクション 突撃 DVD10枚組」の中に収録されてるとのことだけど、もはやプレミアつきはじめちゃってんな。どうしよう。
戦争ものの中でも、潜水艦ものの中でも有名じゃないのでまったく期待してなかったら、思いのほか、ちゃんとしててしっかり面白かった。
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