すいかめ

祭りの準備のすいかめのレビュー・感想・評価

祭りの準備(1975年製作の映画)
3.0
明確な一本のストーリーがあるわけでなく、田舎の人々の息苦しくなるような日常が描かれていく。そのなかで女性への恋心と性欲に悶々とする青年が初々しい。

この状況を抜け出したくなる主人公の気持ちには共感はできる。が、シナリオライターという「夢」の部分は描写が弱かった気がする。ただなんとなく現実を変えたくて、とりあえずシナリオライターになるとだけ言って都会に出ていく若者に見える。
漂う雰囲気は好みの映画だっただけに、もっと大きな衝動なりきっかけなりがあって欲しかった。
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