ブルゴーニュで会いましょうのaliceのレビュー・感想・評価

この映画でやりたいことと、実際にこの映画の中でやられていることとの間に途方もない乖離があって、なかなか消化しにくい。
きっと、ワイン作り（というかむしろブドウ作り）の過程で、家族や恋人との関係が良い方へと向かっていく、みたいな展開にしたいんだろうし、実際、見かけ上はそのことに成功してもいるんだけれど、事態が展開していくその各段階にあって、動機も変化も、極めて不自然であるし、説得力に欠けている。それなりに綺麗なカットも多いのに、ストーリーの不自然さがそれを邪魔していて、もったいなく感じる。