開明獣

ブルゴーニュで会いましょうの開明獣のレビュー・感想・評価

5.0
東京都美術館でマティス展が開催されてるんだけど、これは中々良いですよ😌この美術館の企画展は、マーケティングが上手くて、「XXXXX展」と謳ってるわりには、その画家が影響を受けた、もしくは与えた画家たちの作品が半分以上を占めてたりする、羊頭狗肉系のが多かったのですが、このマティス展は、マティスのみ🖼️堪能出来ます。

美術館では音声ガイドも借りず、壁に書いてある説明も読まず、ただひたすら作品と対峙するのが好きなのです。眺めるというより作品を浴びる。そして図録を買い求めて、帰宅してから、じっくりと頁を紐解くのが至福の時なのです。その時のお供にワイン🍷があると、幸せ当社比2.5倍くらいにはなりますね😊

ボルドーと比肩するフランスワインの銘醸地ブルゴーニュ🍷ボルドーとは使う葡萄の品種も格付けの仕方も違います。赤ワインは、ボージョレを除いて原則ピノノワールしか扱いません。AOCという法律で厳格に規制された中で、各農家は知恵を絞って良い葡萄酒を作ることに専念します。

ブルゴーニュは、北のニュイと南のボーヌ(言葉のまんまですね💦)に分かれます。ニュイには、あのロマネコンティや、ミュジニー、シャンベルタン、ボンヌマールといった、名だたる赤ワインの銘酒が存在します。

一方、ボーヌでは、赤ワインはニュイには劣るものの白ワインには、最高峰と言われ、文豪アレクサンドル・デュマが跪いて飲むべし、と称えたモンラッシェや、ハンニバル・レクターが愛好するバタール・モンラッシェ、そして特級畑はないけれど、特級に等しいムルソーなどがあります🍇

ブルゴーニュの格付けは、村名、一級、特級と分かれます。ジブリー・シャンベルタン村で採れた葡萄を使って作られたワインが村名の格付け、その中でも一級畑から採れた葡萄で作られたワインが一級ワイン、そして特級畑で作られたワインが言わずもがなの特級ワインで、いずれもAOCの基準を満たしたものにしか格付けは与えられません🍷

ブルゴーニュがわかりにくいのは、同じ名前のワインをいくつもの生産者が作っていることです。ロマネコンティのように、一つの畑を単独の所有者が生産している(モノポルといいます)のは珍しく、ジャンベルタンという特級ワインをいくつもの生産者が作っています。また、生産者だけでなく、ネゴシアンと呼ばれるブドウは自分達で作らないで買い付けて生産するものもおり、知らないと面食らうこと必死です。

その点、ボルドーは、シャトー・ラトゥールは、シャトー・ラトゥールしか作っていません。ワイン名と生産者名が唯一で直結してるので分かりやすいのです。ブルゴーニュでは、シャトーという呼び名は使わず、ドメーヌという呼び名です。だからロマネコンティの生産者はドメーヌ・ド・
ラ・ロマネコンティなのです。ややこしいですよね💦

本作は、コート・ド・ボーヌ、つまり南の地域でコルトンという特級畑を有するドメーヌが舞台です。頑固な父親とそれを嫌って出て行った息子が、ひょんなことから実家に戻って、ダメになっていたドメーヌを立て直すお話しです。お話し自体は平板だし、ワインを知らないとあまり楽しめないので、お薦めは出来ません😟もうこれは、開明獣の趣味的な嗜好がもろに出た点数なので、全く当てにしない方がよろしいでしょう😅

開明獣は、なんでも赤ワインを合わせます。てんぷらでも、おでんでも、お寿司でも、納豆でも!!納豆や豆腐にオリーブオイルと塩をかけたものは、立派なおつまみになります。但し、納豆は香りが強いので、いいワインとは合わせ難いですね😌

もしもよく熟成したいいワイン🍷を家で飲む機会があったら、何を合わせたらいいでしょうか?チーズ🧀?ありなんですが、スティルトン、フルムダンベール、ゴルゴンゾーラ(たとえドルチェでも)といったブルーチーズ系や、エポワス、マンステールといったウォッシュ系は、避けた方が無難です。強いチーズの味と香りが、繊細な熟成したワインの味と香りを消してしまうからです😟モッツァレッラなんかはいいですね😌

これは大のワイン愛好家の江川卓氏もオススメなのですが、合わせるなら塩煎餅が1番です。味も香りも殺さず、じっくりと味わえます☺️

普段の食中酒は、¥1,000代のチリワインとかです。これなら、麻婆豆腐だろーが、アジフライだろーが、青紫蘇と縮緬雑魚の炊き込みご飯だろーが、なんだってガブガブ飲めちゃいますからね!

でも美術館で素敵な作品を観た日は、セラーから飲みごろになった一本を出して瓶を立てて澱を沈ませます。翌晩、ご飯を軽ーく食べてから、待たせておいた葡萄酒を抜栓し、まだ早いようであれば、デカンタージュをして、グラスにつぎます。オリーブオイル(エクストラバージンだと香りが強いので、ピュアを推奨)をつけただけの美味しいバタールやバケット、胡桃パン、もしくは塩煎餅と、じっくりと味わうと、生きていて良かったと思うのです😌

その時に、美術館で購入した図録を眺めたりすると多幸感に包まれて、次の日は確実に仕事したくなくなりますね😅

今は醸造技術が格段に進歩してるので、チリワインも侮れません。流石にワンコインでは厳しいですが、千円台後半なら結構な高品質のワインが楽しめます。秘訣は、飲む数時間前には栓を開けてしまうことです。空気と触れ合うことによって、葡萄酒が開花するからです🍷

このレビューは勿論酔っ払って書いてますよー。こんなグダグダ、ダラダラなレビューはスルーしましょう😆明日、いや、もう今日は機能不全確定ですな👍

ではみなさま、良い一日を!!
開明獣

開明獣