TJ

理想の結婚のTJのレビュー・感想・評価

理想の結婚(1999年製作の映画)
3.0
社交界!セレブ!の中にも心の綺麗な人は居て、純真な心に幸せは宿る。のか?全盛期のケイト・ブランシェットもいいけど、勝気で飾らない女性を演じるミニー・ドライヴァーがやっぱり好き!けして美形ではないけれど(十分きれいですが笑)、元気さと知性と優しさを同時に醸し出す稀有な女優!赤いドレスがよく似合う!

舞台は19世紀末ロンドンの華やかな社交界。英国特有のウィットに富んだ台詞が飛び交い、虚栄と隠謀が渦巻くハイソサエティー。理想の夫をめぐる淑女、賢女、悪女の人間模様をユーモラスに。堅苦しいテーマ、舞台と思わせて、実はゆるゆる会話劇。

当時の"貴婦人"の役割はなにも豪華なドレスや宝石で着飾ってオホホって愛想振りまくだけじゃないんやね。他人の見栄を白々しい愛想で讃えて、広い教養で人脈を広げ、夫と共に敬われうる存在として努力し続けないといけない。
嫉妬も根深いしトチったら当分噂の種やし地位が失墜することもあるから気苦労はんぱないしめんどくさい。

原題の"理想の夫"とは何なのか。この話に出てくる夫はいつも妻の言う通りに行動してるけど、そのことをもって理想の夫と言い切らないのがくせもの。妻を優先してばっかでは立身出世はならない世界。何をもって理想の結婚とするかは映画を見ていただければと。

「自分にふさわしい妻と結婚した男は、不幸せなだけですよ」って夫の言葉がなんともイギリスらしい皮肉。結婚した瞬間わかったよーな口聞くな!難しいんやぞ!つって心の中でつっこみまくった笑

長くなってしまった割にスコアはこんなもんですがそんな感じの映画です。笑
TJ

TJ