浅野公喜

クリープスの浅野公喜のレビュー・感想・評価

クリープス(1986年製作の映画)
3.8
冷凍保存されていた遺体が何十年ぶりに甦った!という内容の学園SFホラーコメディ。

色々なジャンルを混ぜた非常に欲張りな作品で、特殊メイクは少々チープなもののコメディ寄り故にそれが良い味となっており、冒頭のエイリアンの造形は妙に可愛かったりします。また、クリーチャー等が一瞬登場するシーンではSEに突飛な音を使用しており意外と観客を驚かせる演出が秀逸。
タキシード&ドレス姿でライフルと火炎放射器を抱える事となる主人公とヒロインに、過去に悲しい出来事が有ったベテラン刑事や口が達者な松葉杖を抱える主人公の相棒が作品を盛り上げてくれ、終盤には「ハロウィン2」っぽい展開が。

多くの方が指摘している様に登場人物にコーマンやキャメロン、ランディス、ライミ等この手の作品を観ている方にはお馴染みの名前が使われたり、テレビではエド・ウッド監督作品が放送と様々なオマージュが散りばめられています。芝刈り機を使用する点は「ブレインデッド」、著名なクリエイター達の名前を役名にする点は「新・死霊のはらわた」に似てますが、今作の方がこの2作品よりも早く作られている為割と影響力の有る作品かもしれません。

冒頭に繋がる異なるエンディングも悪くなく、個人的にはこちらの方が好みかも。
https://www.youtube.com/watch?v=zAwJAe_uh8U

ベテラン刑事は「ニューヨーク1997」「ハロウィン3」といったジョン・カーペンター監督作品や「マニアックコップ」、割とメジャーだと「リーサル・ウェポン」のトム・アトキンス。
浅野公喜

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