YasuhitoArai

クリープスのYasuhitoAraiのレビュー・感想・評価

クリープス(1986年製作の映画)
3.3
フレッド・デッカー監督作品。
大学の研究室で冷凍保存されていた死体を主人公クリスと相棒J・Cは解き放ってしまい・・・という話。

溢れ出るチープ感。SFとホラーと青春ものが混じった内容。そして相棒の名前がJ・C(ジョン・カーペンターの略称と一緒)、ヒロインの姓がクローネンバーグとホラー愛を感じさせる内容。そして両監督の影響が色濃い。SF要素はカーペンターっぽいし、寄生されるとゾンビ化するナメクジはもろに『シーバース』。テレビ放送されているのがエド・ウッドの『プラン9フロムアウタースペース』。芝刈機でゾンビを蹴散らす。蹴散らす前に台詞を言ったりして、ピーター・ジャクソンの『ブレインデッド』に似ているけど、こちらの方が先。

最後の20分ぐらいでゾンビがわらわら出てくる。そしてタランティーノも歓喜しそうな火炎放射機。火炎放射機系ヒロインってあまりないかも。

冒頭に出てくる宇宙人がグロテスクだけど可愛い。ゾンビ化したワンちゃんの人形が個人的にツボ。ロジャー・コーマン作品常連のディック・ミラーがチョイ役で出ていて嬉しい。最後の大オチもロジャー・コーマン精神に合った内容。
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