ひとつの「物語」からはじまる物語。
それを書いたのは誰か、何のために書いたのか…そこから膨れ上がっていく「虚構」と、次第に明らかになっていく「現実」の残酷さ。後半、すべてがひっくり返されていくゾワゾ…
マドリードの映画監督エンリケ(フェレ・マルティネス)の元へ、旧友のイグナシオ(ガエル・ガルシア・ベルナル)が訪ねて来る。俳優兼脚本家であるイグナシオは、自らが執筆した物語を映画化してもらうためにエン…
>>続きを読むスランプの映画監督エンリケ・ゴデの元に、かれの初恋の相手、イグナシオと名乗る男がやってくる。二人の過去を描いた『訪れ』という脚本を持ってくる、そこから二人の過去が明かされる。
回想だと信じていたも…
男性の同性愛や聖職者による性的虐待がテーマとなっている映画。ペドロ・アルモドバル監督の作品には珍しく、登場人物はほとんど男性であり、虚実が複雑に入り混じってミステリ映画のように展開していくストーリー…
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ペドロ・アルモドバル監督の映画には
欲望を無理に成就させた人間の顛末
みたいなのがいつも目立つ位置にいると
思います。
今回は、自分の夢の為ならば、
どんな卑劣な行為もする男と、
それを自らの立場…
ある日、若手映画監督エンリケに、今は劇団俳優をしている少年時代の同級生イグナシオが訪れる。イグナシオを役者としてして使ってくれ、書いた本を読んでくれ、と。
このイグナシオが書いた、彼の少年時代をモチ…