このレビューはネタバレを含みます
いやいやいやいや。
それ完全に軍規違反ですやん?
近くに南軍がいて守備しっかりしなきゃ。って時に、
・上部の許可もなく
・守備兵の一部を連れて
・任務外の原住民討伐に何ヶ月も出掛け
・捕虜に対し勝手に解放を約束
・友好国のフランス軍を攻撃
数え役満!
これ降格どころか銃殺刑不可避なやつ。
そんなダンディー少佐が、
「脱走したな、お前は軍規違反で銃殺だ」
よう言えたな!!!!
途中まではまあ共感できないわけではなかったんですよ。
途中までは…
無抵抗のフランス軍に砲撃し
(食糧が欲しいという理由だけで)、
「あの女は特別だ、サテンの手触りだ」
と柄にもない洒落た言い回しの突然のロマンス!
そして、
討伐してやるぅぅぅ!
だけで目が血走ってたから成立してた物語なのに、
いきなり現地メヒコの女性と溺れる酒と肉欲の日々!
終盤、
いきなりストーリーとっ散らかしに来たな!
奇兵隊みたいな軍隊作るための面接も、
神父はともかく、
あの酔っ払いとかその後一回も出てこないんかい~!
とっ散らかしすぎです。
撮りながら脚本書いてたんじゃないかと疑うレベルでブレッブレなのやばい。
そんな中、
タイリーン大尉のキャラだけがこの話の良心。
南軍捕虜と北軍黒人兵卒のシークエンスとか、
忠誠心を厳守するシークエンスとかは見応えあった。
だからこそ、
主張を曲げて入隊に応召することにもっと筋の通った理由が欲しかったんだよな!