役者陣はエリシャ・クックjrからカメオ出演のサミュエル・フラーまでニコニコしてしまう顔ぶれだし、ジョン・バリーの音楽も雰囲気あるし、美術セットもなかなかスゴいんだけど、どうにも狭い空間であーだこーだイベントが頻発してるかんじ。それも「品よく」収斂してくかんじ。
キャスティングは上記の通り良い。ただ、あの中国人の「ファムファタール」はない。シルヴィア・シドニーが出てたらしいが、まったく気づかなかった（『マーズアタック』のときも気づかなかった）。
ということで、この「コッポラズカット」よりは「ヴェンダースカット」の方が「物語がない」とはいえ、面白く、奇妙な「真の」カルト作になったのではないか。残念。
