ハメットのねぇ素晴らしいのレビュー・感想・評価

『三つ数えろ』から『BRICK』までちゃんと地続き。わざわざ図書館でその場限りの登場である眼鏡のエリザベスに会う。しかしその後の床屋は次の教会シーンへの手続きとしてしか存在しない。たぶん前後が切られてそう。結構陰謀の核に触れられていたり、尾行側の視点をはっきり見せたりするのはやはりハメットが『マルタの鷹』を生んだ強いジャンル作家であって最終的にはある型へとまとめ書き上げなきゃならないからか。霧の港、マジックミラー。階段の上下で銃の駆け引き。