No.1607
1982年アメリカ映画
制作総指揮:フランシス・フォード・コッポラ
監督:ヴィム・ヴェンダース
奇跡のコラボ、ということで観ることにした。
ところが、全く合わず、途中、何度も止めようと思った。しかし最後まで観るのが礼儀と思い直し、なんとかラストまで漕ぎ着けた。
ハード・ボイルドの元祖ダシール・ハメットを描いたジョー・ゴアズのベスト・セラー。
探偵小説をタイプし終えたハメットの許に、探偵社時代の仲間が訪ねてくる。消えた中国娘を探す彼に頼まれチャイナタウンを案内するハメットだったが、やがて巨大な陰謀に巻き込まれていく……。
と書いたが、果たして本当に巨大な陰謀と言えるのだろうか?
目指したい雰囲気はよくわかるが、主人公ハメット役のフレデリック・フォレストが、ギャーギャー騒がしい演技で、耐えられない。投げ出したくなるぐらい生理的に合わなかった。
当時のアメリカは中国という雰囲気を勘違いしていたのか、もしかすると憧れみたいなものがあったのか、今観ると全てピント外れに感じる。
一番大事なクリスタル・リン役の中国女性は、頑張っているのに申し訳ないが、論外。
あとは推して知るべし。
音楽だけは作りたい映画の雰囲気を伝えていて、ラストのテロッブが流れるシーンだけが良かった。