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地獄の警備員のandesのレビュー・感想・評価

地獄の警備員(1992年製作の映画)
3.7
「低予算だから面白い」という映画。冒頭のタクシーから、「頭のおかしい人が出てくるし、全部どこか変だよ」という分かりやすいリアリティ・ラインを設定している。
他のレビューでもあるように「帝都物語」な松重豊が、「悪魔のいけにえ」を彷彿とさせる意味不明な恐怖で迫る。一方で、トボけたユーモアがあるのも重要で、要するにコメディなら大抵のことは許容できるのだ。
気味悪いワゴン、地下の隠れ家や、ガランとした資料室など、既に黒沢清っぽさは十分。黒沢清はどんな空間でも、密室ように感じさせる。
出てくる女性が皆チャーミングなのもホラーである。同僚の高田だけでなく、電気工事や兵頭の妻もカワイイ。
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