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エヴァの匂いのmのレビュー・感想・評価

エヴァの匂い(1962年製作の映画)
3.5
ファムファタールは一歩間違えればサイコパス。エヴァ(ジャンヌ・モローさん)の心情は理解できない。人の気持ちを理解していない女は果たして良い女なのだろうか。だが、一生に一度くらいあんな横暴な態度を取ってみたくなる。なぜか憧れてしまう。それがジャンヌ・モロー様だからなのか、私が日々偽って人と対話しているからなのだろうか。分からない。淡々とした薄情さえ感じるエヴァを只管に描き切っている。圧巻。

ミシェル・ルグランさんのジャズに乗せて、自由気ままなジャンヌ・モローさん。それだけで満たされる作品。

全編に散りばめられたアダムとエヴァ。結局、この世は男性と女性で作られている。

美しかった。
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