ぱやぱや

ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!のぱやぱやのネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

評価高いのも納得の、はちゃめちゃコメディポリスアクション!
テンポ・ストーリーの大筋・キャラ・俳優さん達の演技全てが好きなアクションコメディに出会えた!普段イギリスのコメディは自分には合わないことが多いんだけど、この作品には満足!
めちゃくちゃ面白いのに、ただのドタバタで終わらず、後半30分で怒涛の伏線回収&派手なアクションになるところもよかった。
ただし結構後半グロ注意かな?

あと個人的には、大好きな『バッドボーイズ』リスペクトシーンが多いのも観てて楽しかった(あれもコメディアクション、ポリスバディものだもんね…)



以下概要

真面目堅物の主人公ポリスメンは優秀すぎるがそれ故に煙たがられて、殺人多発のロンドンから平和そのものの田舎町へと左遷される
そこで署長の息子ポリスメンとペアを組まされるが、毎日やることもなく、見回りの途中に買い食いする日々…
ただこの田舎町!事故が!多い!住民の事故死が連続していた!
真面目主人公はこの事故が人為的なものでないかと疑い捜査しようとするも、考えすぎだと多くのひとにバカにされ…


以下感想


まず導入の主人公紹介からテンポがいい
主人公が確かにすごいうざいけど(同僚にはあんまり居て欲しくないタイプ笑)でも憎めない可愛さを持っているところが好感度高い
そんな好印象主人公が不遇の状況に落とされる(田舎町への左遷)
でも主人公はめげないのだ!その健気さに惹きつけられる



ここから若干のネタバレ注意
ただしサスペンス的なところには触れていません





観客が主人公に魅力を感じたあとで、新しい町とそこに住む人々の紹介場面がくる
人数は結構いるけど、みんなキャラ濃すぎて覚えやすいしコメディ色は衰えず
中でも主人公とバディになる、署長の息子ポリスメン!おバカだし鈍いし怠け者なんだけど、気の良い奴で可愛い!
主人公ともゆっくりとだけど絆を作っていくその過程も尊い
バディものが好きなら必見

で、この面白田舎町の紹介をしながら、どこか変な…不気味な…違和感のような…そういうものを混ぜ込んでくるのが、この映画の凄さ!
この町おかしい…?という疑問を持つのが主人公と観客のみという恐怖要素(よくスリラー映画である手法だとおもうが、個人的にこれ使ってくる映画が全般的に好み)がコメディに混じって徐々に匂い立ってくる
この辺りから若干グロ注意

しかもこの主人公が変人なのを今までの時間で見せつけられているので、観客でさえも
「映画自体かなりのぶっ飛び系コメディだし、もしかして主人公の勘違いオチあるんじゃない?」って思い始めかねない展開
何かありそうで無い!主人公が変人ってラストがくるかも?と少し思わされてしまった

で、ちょっと失速か?って思ってきたところで怒涛の展開が始まる!謎解きタイム!
しかもオチも色々想像はしてたんだけど、これは自分的には予想できてなかったな…と!
後々見返したらあーあーあーあーってなるんだけど(何気ないネタの全てが繋がってくる伏線回収)この辺が上手いなと思った
不気味と面白がいい感じでMIXしてる

そのあとの最後の30分は爽快アクションで、カタルシスを味わせてくれるところも良い
ポリスなのでガンアクション主体なんだけど、ぶっ飛んでるのに何だか格好いい(厨二心くすぐられるような)演出に見入ってしまった
ラストもすっきりして、個人的にはニコニコ後味もよかった!




『ゲット・アウト』の監督で知られるコメディアンのジョーダン・ピールが、「コメディとホラーは似ている」と言ったことは有名な話だが、この映画もそれを感じさせてくれるような独特の演出が成功していたと思う
しかも友情やアクションなどの様々な要素盛り沢山で、少しシニカルで且つ失速しないネタの数々も込み込みで、この時間内にここまでまとめた脚本・監督たちのセンスはすごい!

非常に良質なコメディで満足できた
題名で人を選ぶかもしれないが、グロ耐性&非現実的コメディ耐性あるなら是非勧めたい作品のひとつに仲間入り!
ぱやぱや

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