shibapei

蜘蛛の瞳/修羅の狼 蜘蛛の瞳のshibapeiのレビュー・感想・評価

3.6
【蛇の道】の後日譚。
といっても前回は【リング】の高橋洋の脚本。
剥き出しの感情が飛び交っていたが、

今回はオフビートめな黒澤清共同脚本。
人を殺すシーンに対して
登場する誰もが自責、快楽、慈悲、等の
感情が一つもない正に虚無。

ストーリーが紡がれていくというよりは
虚無シーンの羅列。展開の説明を拒否されている。一方的に大杉漣に捲し立てられている新島の様に。

岩松『お前俺を殺しに来たんだろ?』
新島『・・まだ決めてない』
おっさん達が戯れあいながらこんなやりとり。
なんて虚無だがなんて名シーン。
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