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敵こそ、我が友 〜戦犯クラウスバルビーの3つの人生〜のmhのレビュー・感想・評価

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ナチ戦犯にとっての戦後についてのドキュメンタリー。
フランス・リヨンでレジスタンスに拷問・虐殺していたゲシュタポのクラウスバルビー。
孤児たち44人を虐殺したりかなりエグいことをしているにもかかわらず、長いこと共産党を敵にしていた経験を買われて、戦後はCIAに保護される。
ナチ戦犯の海外逃亡には「オデッサファイル」のオデッサが絡んでおり、オデッサにはバチカン、CIAなどが協力しているという。アイヒマンやメンゲレの逃亡にも協力していたとのことでびっくりする。
彼らのほとんどが南米に潜伏しており、映画でいうと「太陽に向かって走れ」みたいな感じになるのだろうけど、このクラウスバルビーはボリビアに定着する。軍事政権のアドバイザーを長きに渡って努めいる間に、ボリビアでチェゲバラが殺される。
70歳になってからようやくフランスに引き渡される。
終盤は有名な出来事となった裁判の様子。「自分はフランスがアルジェリアでやったのと同じことをしたにすぎない」これで大騒ぎになったとのこと。
同時に良き父、良き祖父としての側面も紹介されていた。
さまざまな映画とつながるので見る価値高かった。
面白かった。
mh

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