題:街のダニどもに下す判決…お前ら、全員死刑!
製作:2007年、アメリカ
監督:ジェームズ・ワン
原作:ブライアン・ガーフィールド作の同名小説
主演:ケビン・ベーコン、ケリー・プレストン、ジョン・グッドマン、ギャレッド・ヘドランド
なかなかオモシロい映画でした。
3つにまとめてレビューします。
1.ダニの駆除
本作はチャールズ・ブロンソン主演『狼よさらば』のブライアン・ガーフィールドの小説が原作。
ブロンソンの『狼よさらば』は「Death Wish」で本作の『狼の死刑宣告』は「Death Sentence」。
どちらも“Death”=死が掲げられた物騒なタイトルで、どちらもやる事はチンピラ=ダニ退治。
ブロンソン・オヤジは自分を噛んだダニ以外も駆除対象としたが、
本作でベーコン・パパの駆除対象は自分を刺したダニのみ。
しかし、そのダニたちにかなり苦しめられる。
2.撮影
アクションシーンが秀逸で、挑戦的。
立体駐車場でのチェースシーンには度肝を抜かれた!
どうやって撮ったのだろう?
ラストでダニの巣を舞台にしたダニとベーコンの銃撃戦もひと工夫あって見ものであった。
3.目には目を
“悪人に手向かってはいけません。左の頬を殴られたら、右の頬を差し出しなさい”
とキリストは言うが、万事がそれで済むなら警察はいらない。
「目には目を」が相応なケースもある。
しかしながら「目には目を」の理論では、
他人に“死刑宣告”を下す者は自らにも“死刑宣告”を下すことになる。
ベーコンがバリカンで頭を刈るのは、“影腹”のメタファーだと思う。
つまり、自分自身へ下す、死刑宣告なのではないだろうか?