オーウェン

狼の死刑宣告のオーウェンのレビュー・感想・評価

狼の死刑宣告(2007年製作の映画)
3.5
一人息子をギャングに殺された父親。
無罪の可能性もある事件のため、父親はその手で復讐を果たす。
しかし今度はギャング側から、家族の方へと復讐を果たそうとしてくる。

正にやられたらやり返せの、終わりの見えない殺し合いの連鎖。
実にアメリカらしいともいえるのだが、その理由を家族に当て込んで正当化させる方法だからこそ、ギリギリ納得の範囲だろう。

ケヴィン・ベーコンのじわじわ沸いてくる復讐のはけ口。
これを一市民から、最後には殺し屋のような暴力性を持ち合わせた男に変貌させる。

ただ多人数で追いかけられて辛くも逃げおおせる場面や、家に侵入されてあれだけ近距離でショットガンが当たらないというのはリアリティの面で疑問符が付く。

最後も何か復讐心が空回りした印象を受ける。
教会というのもたぶん、目には目をの無意味さを微妙ながら訴えているのだろう。
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