虫同士の汗と涙と体液入り混じるマジと書いて本気のバーリトゥードバトル劇場版。
昆虫軍と毒蟲軍の全面戦争。
一方はカブトムシやクワガタ。
プロレスで言うならフェイスです。
もう一方はサソリやムカデ、タランチュラ。
存在自体がヒールです。
映画じゃないのはさておき、そこいらのグロ映画よりグロかった。
実際に虫が生死を懸けて戦ってるから当然なんだが、なかなかショッキングです。
クワガタがタランチュラを串刺しにしたり、タガメがサソリの体液を吸ったり、世界中のいろいろな珍しい種類のカマキリが、腹を裂かれたり、顔面を潰されたり、惨殺されまくります。
そしてラストの国産カブトvsダイオウサソリでは目も当てられない惨状に思わず涙。
そもそも、擬態が能力のカマキリをさも凄そうに解説しておきながら、擬態できない環境で戦わせたり、水中の昆虫を陸地で戦わせたりと、意図的にアンフェアな、明らかに勝敗の分かりきった試合をプロデュースしてくる当たり、白熱した戦いを見せたいのではなく、虫による一方的な殺戮ショーを、観客の嗜虐欲を満たすためだけの映像クリップとして提供しているに過ぎない。
まったくもって人にオススメできない世紀の怪作。
観る側も相応のダメージを覚悟してください。