獅子船能

劇場版 虫皇帝の獅子船能のレビュー・感想・評価

劇場版 虫皇帝(2009年製作の映画)
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幼い頃、虫同士で相撲させた事のある人は多いだろう。みんな自分の「相棒」を鍛え上げたものだ。
戦わせ続ける中で湧き上がる当然の疑問。それは「最強の虫は何か」である。「ヘラクレス大カブトこそ一番!」、「いやいやタランチュラの毒が最強!」と他愛のない言い争いを当時の小学生達はしていたものだが、そんな話は普通中学に進学する前に冷めてしまうはず。
しかし一人の男が己の財力を使い、その夢を叶えた。男の名は新堂冬樹!見るからに胡散臭いおっさん!キャバを何軒か経営してそうなガラの悪い成り上がり感ダダ漏れのおっさん!この映画は、幼い頃の夢をいい歳こいたおっさんが叶える最高の残虐ショーだ!

新堂大先生は有金を叩いて世界中から強い虫を集め、「昆虫軍VS毒蟲軍」という形で両陣営から一匹ずつ出してタイマン(殺し合い)させる。ある虫は四肢を切断され、またある虫は体を貫かれて体液をぶち撒ける。
食人族で生きたままバラバラにされるウミガメ以来の衝撃!やっぱリアルに生き物が死ぬのはキツい。どれだけCGやメイクが発達しても、マジの殺生よりキツいものはない。

見た事ない映像に何かしら心を掻き乱されること間違いなし!生き物で遊ぶという人間誰しもが持つ側面まで描くなかなか凄い映画だと思う。
ベストバウトは大王蠍VS日本兜虫!!
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