このレビューはネタバレを含みます
若き日のマコノヒー、なんという美形!
デッサン用の石膏像そっくりじゃないか。
と、見とれてしまいました。
映画としては、パッケージのフォントとかもそうですが、演出や音楽の使い方やメカニックデザインなど、全体的に古さを感じました。
『フォレスト・ガンプ』のテイストのまま、哲学的SFを描いたという感じ。
97年の映画だけど、80sさえ感じたなぁ。
「私は〈全部〉である」という観念は、わりともう普遍的なものになってる気がする。
そういう観念的な意味においても前時代的だと感じました。
東洋の神は、そもそも感覚的に理解できちゃうものだしなって感じもある。
そうなると『2001年〜』や、タルコフスキーの『ストーカー』とかってすごいなぁって思っちゃう。
古さを感じないし、観念を「説明」しないで、美でねじ伏せてくるし。
とにかくなにより、マコノヒーがどのアングルでも美しかったです。