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コンタクトのKEYのレビュー・感想・評価

コンタクト(1997年製作の映画)
3.6
何とも評価が難しい作品。ラブストーリー/ヒューマンドラマとしては刺さる方も居るかもしれないのですが、SF好きとしてはリアリティが無いと思ってしまいました。

そもそも物語の基盤が、ジョディ・フォスター演じるヒロインを中心に動く人間ドラマにあります。

女性研究者だからと言って発言力が弱かったり、幼い頃に両親を亡くしている事や、(胡散臭い)資産家の援助や、平気で人の話を遮って自分の話ばかりする上司など、主人公を悲劇のヒロイン、弱者として描いているのは明らかでした。

ジョディ・フォスターが体育座りをしているシーンは幼く見えるのに、自分の発言ははっきりして格好よく見えて、演技上手いなと思いました。
マシュー・マコノヒーも若くてかっこよ過ぎました。

ただ、結局メッセージ性が上手く読み取れ無かったです。

宗教の話や、「何を信じるか」がやたら強調されるのでそこに意味があるでしょうが、いまいちよく分かりませんでした。

あとヒ SF設定と政府や研究チームの動きが後手後手でリアリティが感じられませんでした。

別惑星からのメッセージ受信後の主人公の対応、一般人とかメディアはパニックになってるし、今のコロナを経験した自分としては有り得ないと思ってしまいました。

SF設定としては、そもそもあの移送マシンって、現代の技術であの短期間で作れたの?
セキュリティどうなってるん笑とか、ツッコミどころが多かったです。

全体的にラブストーリーの印象が強くて、女性が主人公のSF映画だったら『メッセージ』が好きだったな。
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