ベンジャミンサムナー

コンタクトのベンジャミンサムナーのレビュー・感想・評価

コンタクト(1997年製作の映画)
3.0
 文化的な相違だろうけど、地球外に生命体がいた=神の存在が脅かされる!ってなるのがよく分からなかった。

 神様を信じないから宇宙船に乗せてくれなかったエリー(ジョディ・フォスター)が、異星人とコンタクトできたことを実証できずとも主張することで立場が逆転する。
 「高度に発達した科学は魔法と区別がつかない」というクラークの言葉もあるように、神やオカルト的なものへの信仰心と、科学で未知の領域へ踏み込もうとする探究心は同じであることが分かるラスト。

 最初はテレビの音声が聞こえてるけど、カメラが太陽系から遠ざかるごとに聞こえなくなり、しばらく無音のまま銀河の外までカメラが引いていくファーストカットは宇宙の広大さを表していてかなり引き込まれる。

 あのCGの転送装置は今見ると少しチャチいけど、回想シーンで幼少期エリーが薬を取りに走る場面を正面からフォローショットで撮ってるかと思ったら、いつの間にか鏡越しのショットになってたカットはハッとさせられた。