作品のカラフルなトーンを決定付ける刺繍画風のオープニングクレジットが素敵。四姉妹に関しては、ジューン・アリソンは声の演技でジョーらしさを見事に表現しているし、ジャネット・リーのメグは個人的に原作のイメージに最も合致したザ・お姉さん的な雰囲気が出ていると思う。エリザベス・テイラーのお高くとまった演技も上手い。ベスがピアノをプレゼントされるシーンでのマーガレット・オブライエンの感極まった表情には涙を誘われる。
グレタ・ガーウィグ版と同じくストーリーは原作の第二部までカバーしているのだろうが、こちらは素直に時系列通りなので良く言えば分かりやすい。ファーストシーンとラストシーンも対になるように描かれていて綺麗な締めくくりだ。
