響介

ウェディング・バンケットの響介のレビュー・感想・評価

ウェディング・バンケット(1993年製作の映画)
4.5
大好きな映画。冒頭、ひたすら筋トレする主人公を映し出す。この時点で名作を予感させる。
ストーリーは、ゲイの主人公がアメリカ人の恋人と暮らしているが、彼がゲイであることを知らず早く結婚するよう催促する両親を安堵させる(?)ためグリーンカードを欲しがっている芸術家女子と偽装結婚するが…というもの。
93年当時まだ認められていなかった同性婚や、移民問題、国際婚、マリッジハラスメント、家父長制などシリアスなテーマをユーモアを交えて描いている。

映画の中で家族それぞれちょっと嫌な部分をしっかり見せてくるのが人間がみえて良い。(主人公は父親は子供をたくさん作れそうだとセクハラまがいの発言をしていたり、母親はとにかく結婚しなさいしなさいと口うるさい)
いさかいや価値観の違いをしっかりと描きつつ、性別や国や年代を超えた愛を感じるラストにはグッときた。

何より結婚式の多幸感がとにかく凄い。そして相変わらずメシがとにかく美味そう。余興で目隠し夫当てゲームで赤ちゃんを選んじゃうシーンがお気に入り。

イマイチこの映画の良さが伝わっていない気がする…。それにしても好きな映画ほどレビューがまともに書けない。
響介

響介