宮川一夫の美し過ぎる撮影が水上勉の文学性を引き立てる。
若尾文子ベストの中の一本の氷板も納得のこれぞ大映を存分に見せつける作品。
ようやく喜助の元に戻った玉枝の姿が雷鳴の中見え隠れするショットが…
このレビューはネタバレを含みます
原作水上勉。
若尾文子が福井の娼妓役。竹細工職人が懇意にしていた女はその墓前に訪れる。
そこで職人の息子は出会ってしまうわけですな。そりゃ若尾文子がいたら恋するよね。たいへんだ
若尾文子が妙におと…
夫婦となりながりも妻の玉枝を偶像化し、その手にすら触れようとせず、思いの丈を人形作りに込める喜助。そんなふたりの関係を情緒豊かに描く。何処かに不穏さをはらんだ前半までの流れは良かったと思うが、後半は…
>>続きを読む全編がモノクロで格調高い映像で美しい
若尾文子が出演作を振り返って一番自分がキレイに映っている映画と言っていたのに完全に同意する美しさ
山下洵一郎も素朴でピュアピュアな竹人形職人を演じていて可愛ら…
水上勉の同名小説が原作。純情過ぎる竹職人喜助と遊女玉枝の悲恋。しっとりとした小説を読みたいと思っていたのに、先に映画を観てしまった。
悲話なのに、さばさばした印象は、玉枝演じる若尾文子さんのさばけ…
今作は撮影技術が素晴らしい。白黒のフィルムは人間よりも自然の方が映えると思っている。今作に出てくる竹やぶや草木、淀川、決して廃れないうつくしさ。膨大な自然と音楽だけで不穏な空気を作り出す。そして 若…
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