劇団こじかと若い人からごっそりヤング集めた3-Bに信州生まれの山ん猿先生こと高廣が赴任。集会中の校庭に迷い犬状態でヨレヨレ登場、クラスのマドンナとの甘酸っぱ2ケツなどチャリエピソード多めの北多摩郡。マドンナへ敵意ビシビシのひとりセーラー女率いる軍団もいる。琵琶湖〜金閣寺〜奈良で鹿〜大阪城とか修学旅行の詰め込みスケジュールが凄くて見てるだけで疲れる。海派？山派？で有沢正子先生も交えて山登り、お天気ボーイの注意聞かずに沢行って嵐で遭難。真っ暗な中ぎらつくカッパ、アラーほんとに風の中の瞳…裸で暖め合うことにならずに良かったお二人。PTA会長はもちろん北竜二。マドンナとイイ感じの日野くんら学年トップ集団が目指すは千代田高校、医者の息子でシュッとしてる宮崎くんもやめときゃいいのに都立1本宣言コワー桜むつ子コワー。薬局で「何買った？」、緑ヶ丘駅で「どこ行った？」で鳩ノ巣睡眠薬騒動からビンタで仲直り♡半年ヤスリがけ工場の社長も怖かったけど成績優秀な若者には断然応援宣言でバンザイ川村くん。

教育的な映画。周りには何もない学校。校庭でのバレーボールの運動性。睡眠薬が簡単に手に入る。有沢正子さんはあまり活躍しない。

【詳述は、『背くらべ』欄で】川頭の、傑作の割合は、個人的には、黒澤やベルイマンを越えてるかも知れない。勿論、子供の頃から『木下恵介アワー(劇場)』で、馴染んでたせいもあるが、TVよりずっと遅れて1990年代に入ってたか、TV放映の『涙』ですっかり参った。以来、明かな期待以下はごく僅かしかない。あの嵐の山での遭難抜けきりのシーン、師の木下には撮れても黒澤には無理な気がする。