エジャ丼

ケープ・フィアーのエジャ丼のレビュー・感想・評価

ケープ・フィアー(1991年製作の映画)
3.6
「裁くは天にあらず 罰するは我にあり!」

暴行の罪で14年間の刑期を下されたマックス・ケイディが出所した。彼は自身の実刑に不満を募らせた獄中生活を送っていた。ケイディではなく被害者に思い入れた弁護をしたサム・ボーデンに対し、彼は嫌がらせをしていくが、次第にエスカレートしていき…。

やっぱりデ・ニーロって役の幅広いよね〜と感じる一作。オールバックが絶妙に気持ち悪かったし、終盤のある見た目もクリーチャー味があってこんな役もできるのかと驚いた。

個人的に作品全体の雰囲気は、他のスコセッシの映画のような、人間のリアルな醜さ、しがらみ、鬱憤、感情の爆発を描いたものとはだいぶ異なり、わりと典型的な90年代のサスペンスに寄っていたように思える。“スコセッシの映画”を期待して観ると少しスカすかもしれない。デ・ニーロが悪役ムーブかましまくりの分かりやすい役柄だったからかもしれない。