荒野のジャバザハット

ケープ・フィアーの荒野のジャバザハットのレビュー・感想・評価

ケープ・フィアー(1991年製作の映画)
3.7
デニーロがスコセッシとの共作の中で1番楽しそうに演じているのが本作かな。冷酷な詰め寄りをみせたミッチャム版恐怖の岬とは違い(デニーロの中では同じなのかもしれないが笑)抑え込んでいた感情が今にも溢れ出しそうな狂気のキャラクターで、家庭崩壊を本当に楽しそうに見物している。
冒頭の出所シーンからこちらに突っ込んでくる勢いは最後の沈没まで止まらなかったな。
娘役のジュリエットルイスとの甘酸っぱくも官能的なキスシーンはとても印象的でその後の父との会話での不適な笑みまで彼女は最高の演技だった。
花火を背に嫁と見つめ合うシーンも良かったし意外にも女性絡みが脳内に刻まれてるな。
とにかく楽しい一本。