時計じかけの俺ん家

ケープ・フィアーの時計じかけの俺ん家のレビュー・感想・評価

ケープ・フィアー(1991年製作の映画)
4.0
ロバート・デ・ニーロのキャラクターあってのこの映画。デニーロが演じるマックスの執念深さはどこから来るのか、なぜ弁護士のサムにだけ矛が向かうのか。多くは語られない。それがサイコキラーたる所以なのだと思う。

ただマックスはレイプ魔であり暴力性を秘めているが、サムもサムで浮気していたり娘に対して勢いで手をあげるなど、どっちもどっち。まさに最強×最悪な要素もある。

サムを直接殺して終わりなんてことはせず、娘や母親から崩していきじわじわとサムの精神を蝕むのが本作の味だ。ディープなキスや指を舐めるなどの生々しいシーンはこんなことあってたまるかと、我々に危険な香りを漂わしてくる。