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ケープ・フィアーのmのレビュー・感想・評価

ケープ・フィアー(1991年製作の映画)
3.0
どちらが悪か?
彼は罰せられた、なら彼もそうなるべきだ、と思った作品。

アカデミー賞で見事な功績を残したポン・ジュノ監督を鼓舞し、その年の印象的な作品になった『JOKER』に影響を与えた、マーティン・スコセッシ監督作品。
そして、監督のお気に入りロバート・デ・ニーロさん、という布陣であれば観ないわけに行かない。

『恐怖の岬』という作品のリメイクとあり、少々話の展開や脚本など気になる点はあるにしろ、面白かった。
やはり、ロバート・デ・ニーロさんスゲ…。

とにかく今作はマックス(ロバート・デ・ニーロさん)が究極にキモい。
今でこそ、ダンディなイケオジになったがめちゃくちゃキモい。
私、海外俳優のおじさまたち大好きで、彼も『マイ・インターン』のように勇気つけて頂きたい位置にいたのだが…。
すっかり怪演の方というイメージがついてしまった(良い意味で)

とりわけ、指フ●ラがキモい。
くっっそキモい(汚い言葉すみません笑)
ただこのシーンでの、ジュリエット・ルイスさんも素晴らしかった。
好奇心と不信感を宿らせた演技に魅了された。
だからこそ、マックスのキモさが際立つ。

マックスは確かに暴力的だったけど、サム(ニック・ノルティさん)は善人だったのか?
口癖がいつも「〜してやった」と言い、マックスへの攻撃を激しくしていく。
弁護士として頭はあるらしいが、本質的にはマックスと同じだ。

マックスは「女になったことはあるか?」と言うシーンがある。
あのシーンはロバート・デ・ニーロさんの計り知れない演技力を見た気がする。
その一言に、彼は自分の罪を悔やみ懺悔したのかとか、それとも怒りを増幅させたのかとイメージしてしまう。
あのシーンは今でも頭に残っている。

サムの奥さんめちゃくちゃ綺麗な人だな、って思ったら、ジェシカ・ラングさんなのね。
あんなショートカットにしてみたい。
美人だからなれるんだろうけど。


ストーリー : ★★★☆☆
映像 : ★★★☆☆
設定 : ★★★☆☆
キャスト: ★★★★★
メッセージ性 : ☆☆☆☆☆
感情移入・共感 : ☆☆☆☆☆
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