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愛のファミリーのmitakosamaのレビュー・感想・評価

愛のファミリー(1977年製作の映画)
3.5
こちらもレンタルで初めて見たサンリオ映画。アカデミーのドキュメンタリー部門で受賞したり、国内でも文部省含めPTAやらなんやらの推薦多数だったようね。

まぁ、70年代の邦画の状況を考えれば、各団体がオススメするのもわかる気がする。映画産業が斜陽になりセックス&バイオレンスの過激化が進み、廃退的な作品しか配給されない状況だったのでしょう。
ましてや公害問題に、世界的にはベトナム戦争など暗い世相が漂っていた時代なわけで…
そりゃコレ程の健全な映画は持て栄されるよ。

デボルト夫妻が、自分の子供以外に障害に持つ子らを養子として迎え入れる。子供の数が総勢19人の大所帯。
身体の不自由なベトナムの子らを、普通の子供等と一緒に育てる。差別もしないが特別扱いもしない。

最近で言えば乙武洋匡を思い出すし、実際黒人の女の子は手も足も無い同じ様な障害。両手を義手にし、下半身は丸ごと義体。それでも松葉杖でヒョコヒョコ歩く(移動する)ことが出来る。
他にも足の不自由な子がいるが、笑いが絶えずみんな自主的に歩く訓練を始めてる。悲壮感が無いのが良いね。

これを子供の頃に見てたらどんな感想を持ったのかなぁ?子供って異形なものはわからないし、怖がるからね。
それに、この映画の子供達が今どうなったのかも気になるね。幸せになってると良いなと思う。
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