大道幸之丞

カサンドラ・クロスの大道幸之丞のネタバレレビュー・内容・結末

カサンドラ・クロス(1976年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

封切り当時観に行けなかった映画をBlu-rayで観ました。

所謂「パニックもの」で、米国が秘密裏に開発していた恐ろしい細菌兵器に感染した男が欧州横断鉄道の乗客に紛れ込んでしまい、軍は一度は隔離策を考えるが、やがて秘密裏に事故を装って事実を抹殺しようとします。

「細菌兵器」がキモなのかなと思っていましたが、これがそうでもなく自然に治るレベルのもの。

サスペンスの行方は、48年間使われておらず老朽化した鉄橋「カサンドラ・クロス」に軌道変更した上で、差し掛かる前に列車を止められるのか否かに移ってしまいます(渡ると倒壊するおそれがある)

問題はチャドリック夫人が連れている娘カテリーナ。子供とはいえ、余計な所作の為に、作戦遂行中のナバロが発見され射殺され、列車内を勝手にうろつくのでその度にチャドリック夫人が探し回り挙げ句、やはり射殺されてしまいます。イノセントな子供が余計な事をしでかして人を殺してしまう事が印象に強く残ってしまいます。

昔の時代の、という但し書きなく「パニック・サスペンス映画」としては身にもつまされないし、エンドの爽快感もありません。

ただし保菌者の逃亡パニックモノとしての原型だと思うし、「ノンストップ特急パニックモノ」と合せ技でなんとか及第点かなと思います。