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カサンドラ・クロスのプリンスのレビュー・感想・評価

カサンドラ・クロス(1976年製作の映画)
4.0
皆様、クソ暑い中お仕事お疲れ様であります。底辺の仕事をしているわたくしにとりましては、水遊びも軽井沢でのテニスもお預けでございます。毎晩、クタクタになって酒びたりでございます。さて、そんな事より映画のレビューを致しましょう。今回は、なんとサスペンス、「カサンドラ・クロス」になります。舞台はスイスはジュネーブであります。納涼であります。ある医療施設を襲ったテロリストが逃げる際に細菌兵器に感染してしまい、乗り込んだ長距離列車の乗客1000人に感染拡大してしまうとゆうお話であります。機密が漏れるのを恐れた米軍によってミソもクソも、列車もろとも廃線に誘導して抹殺しようとゆう事態になる訳であります。その行く手、カサンドラクロスには崩壊必至な巨大な橋がある訳であります。防護服フェチの方には堪らない感染系の割とシリアスな話なのですが、一つだけ気になるシーンがある訳です。たまたま列車に乗り合わせたリチャード・ハリス医師が、個室の扉を開けると!!パンイチで逆立ちしてY字バランス(E難度)を決める、ポン中ジゴロのマーチン・シーン。なんでこんな事させる?
それと、列車のシーン。妙に安い合成ばかりなのに、いきなりしっかりとした銃撃戦や大爆発だったりなんだかチグハグなんですね。どうしてこうなってしまったのか、気になる訳であります。そしてこの結末。これ、ハリウッドなら、ブルースウイリス(ギャラ泥棒)あたりが万事解決して、嫁や娘と抱き合って終わるんですよ。危なかったねー!みたいな。
どっこい、リチャード・ハリスは違います。極めて怪しい髪型と、精一杯の力量不足。最悪の恐怖映像と極めて後味の悪い結末となる訳であります。おいおい!!危なかったねー!じゃ、済まないですよ!そして、意味深な逆さ二段オチ。
この手の刺さる終わり方は、ワタクシ個人的に好物であります。古い映画ですしダラダラと間が悪い部分もあるので万人向けではありませんが、観て損はないでしょう。わたくしはこの年代の映画が好きなので、勝手ながらソコソコ高評価であります。それではまた!
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