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カサンドラ・クロスのひのネタバレレビュー・内容・結末

カサンドラ・クロス(1976年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

まるでドキュメンタリーのような現実的で悲惨なハッピーエンド。一等車両が橋から落ちていく描写や、橋の鉄骨が車両に突き刺さる描写がとても見ていられないほどショッキングだった。
物語は大きく分けて2つに分けられると思う。病原菌を持つ男が車両をうろつき、彼が死ぬまでの乗客がウイルスの存在を知らされていないときと、医療チームと防衛隊が車内に乗り込みポーランドまで輸送される乗客がウイルスの存在を知ったあとである。それまでは病原菌が主役だったが、そのあとはタイトルにある「カサンドラ・クロス(橋)」がお話の中心となり、展開があって大変観やすい。登場人物もみんな個性的で面白いのだけど、結果的にヘルマンもハリーもナバロも死ぬはめになってしまってこの辺は何とも救いがない。みんな乗客を救うために命を落とした男達。特にヘルマンおじいちゃんの死に際は印象深かった。
ジェニファーとチェンバレンがとにかく出来すぎる二人で圧倒的主役感があるラッキーさだったけど、よかった。二人とも感染しないのつよい。たぶん最後まで病原菌がテーマだったらかかってたかもだけど、後半に重きを置いてるから二人とも無事だったんだよね。
マッケンジー大佐と医師エレナが乗客を救うために口論するんだけど、結局彼らも監視されている身として最後描かれていて面白かった。ウイルスに感染してるかもしれない人々が逃げたらそれは確かに国が潰れることになるかもしれない一大事だけど、もっとやり方があるよなって思った。
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